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2022

ジェンダー論基礎講座 ジェンダーとわたしと 「今こそ、家族とジェンダーを考える」

専門家による講義と参加者同士の対話から、ジェンダーにまつわるトピックスを多角的に掘り下げ、学びを深める連続講座です。
今回のテーマは「今こそ、家族とジェンダーを考える」。

私たちの日常は、家族をめぐる“こうあるべき”に満ちています。
「母親は子育てと家族のケアに尽くすべき」
「父親は外で働いて稼ぐべき」
「家族とは男女のカップルで営まれるべき」
そんな無数の“こうあるべき”を問い直してきたのが、
ジェンダー論であり、フェミニズムでした。
家族をめぐる様々な議論が巻き起こる今、その歩みを知ることは、だれもが自分らしく生きられる社会へのヒントになるはず。
家族とジェンダーを基礎から丁寧に学び、家族の“これから”を自分ごととして考えませんか。


チラシダウンロード

※オンライン視聴(録画・講義部分のみ)も可能です。各回終了後、視聴用リンクをお送りします。

★★説明会&ミニ交流会(9月10日・無料)をオンラインにて開催します!★★(外部リンク)


イベントの詳細
日時 9月24日(土)、10月22日(土)、11月27日(日)、12月17日(土) 全4回
14:00~16:30
講師
元橋 利恵(もとはし・りえ)
大阪大学大学院人間科学研究科 招へい研究員。1987年大阪生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程に進学し、博士号を取得。大阪大学大学院人間科学研究科助教をへて、現在同大学招へい研究員。ジェンダー論、家族社会学が専門。母性、ケアの倫理、母親の社会運動をテーマに研究活動をおこなう。
主著に、ケアの倫理の観点から現代の母性をめぐる問題を論じ、ケアする人のエンパワメントの重要性を論じた『母性の抑圧と抵抗―ケアの倫理から考える戦略的母性主義』(2021年、晃洋書房)がある。

平山 亮(ひらやま・りょう)
大阪公立大学 大学院 文学研究科 准教授。オレゴン州立大学大学院博士課程修了。Ph.D. in Human Development and Family Studies。東京都健康長寿医療センター研究所研究員などを経て現職。専門は社会学、ジェンダー研究。高齢者介護を中心に、家庭におけるケア責任がなぜ・どのように不均衡に分配されるのかを、男性に焦点を当てながら調査研究を行っている。主な著書に『介護する息子たち―男性性の死角とケアのジェンダー分析』(勁草書房)、『迫りくる「息子介護」の時代―28人の現場から』(光文社新書)など。

元山 琴菜(もとやま・ことな)
北陸先端科学技術大学院大学 講師。専門は、社会学、ジェンダー・セクシュアリティ研究、多様性研究。性的マイノリティ(LGBTQ+)を含む社会的マイノリティの視点から社会の在り方や規範を批判的に検討。これまで、非異性愛者(LGB)やその家族へのインタビューを通して、カミングアウトをとりまく葛藤を考察し、日本社会における差別構造を研究。研究に取り組むきっかけは、アメリカ留学での経験と多様性との出会い。近年は、教育機関や自治体からの依頼で、LGBTQ+、人権、多様性に関する講演や研修を実施。現在は、「自分らしさ」の多様性が尊重される社会づくりに向け、研究・教育・地域活動に積極的に取り組む。
内容 各回 講義約90分/ワーク約45分 ※オンライン視聴(録画・講義部分のみ)

①9月24日(土)「家族」をジェンダーでとらえるための基礎知識
元橋利恵(大阪大学大学院人間科学研究科 招へい研究員)

「家族」には様々なジェンダーをめぐる抑圧や問題があり、それに対してジェンダー論やフェミニズムは様々な問題提起をしてきました。
いくつかの例をもとにその論点を学び、日本における近代家族の成り立ちや変遷を知ることにより、今私たちが持っている “家族観”とそれらがどのようにつながっているかを考えます。

②10月22日(土) 「母親」であることの困難をめぐって~ケアとフェミニズム~
元橋利恵(大阪大学大学院人間科学研究科 招へい研究員)

家族の「ケア」を担ってきた「母親」だからこそ陥る困難について、フェミニズムはどのように問い直してきたのでしょうか。
産み育てがますます自己責任とみなされる現代において、母親が抱える抑圧への抵抗として、「ケア・フェミニズム」の視点を学び、「母親」が行う「ケア」の経験に価値を見出し、エンパワメントにつなげることの重要性を考えます。

③11月27日(日)「男らしさ」とケアをめぐって~イクメン・ケアメンの逆説~
平山亮(大阪公立大学 大学院 文学研究科 准教授)

男性は家庭でのケアを担わない者、他者にケア依存する者として、その「男らしさ」をしばしば批判されてきました。
では、イクメン・ケアメンと呼ばれる男性は、「男らしさ」に捉われていないといえるのでしょうか。
ケアを担う男性の経験分析から、「男らしさ」にまつわる問題を考え、男性がケア責任を担い、家族や周囲の人間関係の中で自立・自律するためにどのような道があるのかを考えます。

④12月17日(土)カミングアウトをめぐる非異性愛者と家族の経験
~家族とわたしの中の「ふつう」を問い直す~
講師:元山琴菜(北陸先端科学技術大学院大学 講師)

異性愛を「ふつう」とする考えは、家族内にも強く根を張り、同性愛者や両性愛者など非異性愛者にとって家族はカミングアウトの最も難しい相手だといわれます。一方、家族も葛藤を抱え、非異性愛成員との「理解」の齟齬がしばしば生じます。
理解の齟齬はなぜうまれ、カミングアウトを契機に家族はどう変わる/らないのか。
「ふつう」をいかにアップデートできるのか、 “マジョリティ特権”の視点で考えます。
定員 会場参加 25名
オンライン(録画視聴)定員なし
受講料 会場参加チケット(一般)7,500円
会場参加チケット(U25割)6,500円 *25歳以下
オンライン(録画視聴)チケット 6,500円
備考 ※オンラインチケットは【録画・講義部分のみ】の提供となります。各回終了後、視聴用リンクをお送りします。
※全4回の講座で学びが深まるようプログラムを組んでいます。単発の販売はございませんのでご了承ください。
※会場参加の方やご欠席の方にも、復習用に録画動画(講義部分のみ)を一定期間ご提供いたします。
※新型コロナウイルスの感染状況により、実施形態が変更となる可能性があります。

講座に参加される方のお子さまをお預かりします(有料 / 定員あり)

保育を希望される方は、講座お申込みの際、いっしょにお申込ください。料金等、詳しくはウィングス京都の保育をご覧ください。